音痴で悩む人

 

カラオケの進化は目を見張るものがあります。特に最近では通信カラオケが普及しているので、お年寄りが知っている昔の曲から若い人の最新のヒット曲まで非常に幅広い曲がカバーされています。

 

宴会の2次会でもカラオケボックスは定番となっていますし、カラオケパーティがメインとなっているグループもたくさんいます。

 

会社の接待でスナックなどに行ってもおつき合いで1曲や2曲は歌わされますから、音痴で歌がどうにも苦手だという人には実に厳しい時代だといえるかもしれません。

 

最近では曲のバラエティーが多く歌い方もいろいろですから、何とかごまかすこともできるかもしれません。難しい歌なら誰もが上手く歌えないこともあります。しかし音痴では少なくとも上手に歌えることは絶対ないわけで、社交性や明るさまで失せていくかもしれません。

 

これは困った事態です。もともと音痴というのは、音程に対して感度が鈍い状態を示すもので、上手に歌唱するための必要な能力が劣っている状態を意味しています。

 

自分で音痴だということを自覚している人もいますが、他人から指摘されないと自分では音痴に全く気がつかない人もいて、このように自分では音痴に気がつかない人を感受性による音痴と言いますが、スナックなどでひんしゅくを買っているような人です。

 

無理やり聞かされる人も辛いですが、本人の品格や周囲からの評価も落ちるのでいいことはありません。

 

音楽大辞典では、音痴についての定義というものがあり、ここでは大脳の先天的音楽機能不全とされており、最近では「調子外れ」という多少気を遣った用語が音楽教育分野では使われています。